関東大震災犠牲者の碑を見て思うこと

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新型コロナウイルスの感染拡大が大きな問題になっています。つい数週間前、ここまで問題が大きくなると思った人はどれぐらいいたでしょうか。「大規模な感染リスクにあらかじめ備える」として、全国の小中高に臨時休校が要請されるようです。今は、一刻も早く事態が収束に向かうことを願うばかりです。

 

リスクに備える、といえば防災も同じです。この地域で大きな地震が起こったら? 必ずやってくるその時に備え、当会ではマンションでの「在宅避難」準備を呼び掛けていますが、昨年、名古屋市の日泰寺※を巡る「防災・減災ツアー」に参加し、あらためて災害時の避難について考えさせられました。

覚王山日泰寺。名古屋市千種区。「日本で唯一のいずれの宗派にも属さない寺院で、釈尊のご真骨をタイ国より拝受し1904年に創建された。(同寺ホームページより抜粋)

 

このお寺に関東大震災の犠牲者の供養堂や供養塔があるのをご存知でしょうか。以下は、ツアーの案内者の名大減災連携研究センターの武村雅之教授の著書「減災と復興 明治村が語る関東大震災(風媒社)」からの引用です。

 

震災後、愛知県には列車などで約16万人が避難して来られ、「寺院、教会、富豪はもとより貧者の一燈で一人二人でも宿泊させたいとの申し出があり、避難者の収容に支障が出ることはなかった」「このような受け入れは名古屋に限らず、他県でも今に伝わっている」

 

当時とは都市の状況や住宅の構造も大きく変わっているとは思いますが、それでも大きな災害が起きれば、たくさんの避難所が必要になるでしょう。しかし、昨年の台風では避難所がいっぱいで引き返した、というニュースがありました。避難所に入れない人はどうすればいいでしょう。車中泊? 寺院・教会などを頼る? 他の地区へ避難する?

 

そう考えると、マンションの住民にとって「在宅避難」は、もっとも現実的で安心できる選択肢の一つだと思います。

 

当会では、分譲マンションの防災対策について、無料で「出張ミニ防災セミナー」を開いています。興味のある方は、お気軽にご相談ください。(麻生、安田

 

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