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ぼうさいこくたいワークショップから⑦

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今回は感震ブレーカーについてです。ワークショップでは「感震ブレーカーが作動して停電」した前提で話し合っていただきました。が、「感震ブレーカーって何?」という方もいたようです。

 

★感震ブレーカーとは★

大地震の際、自動的にブレーカーを落とす機器です。

 

そもそも停電になることが予想されるのに、なぜわざわざブレーカーを落とす必要があるのでしょうか? それは

火災、特に「通電火災」を防止するため

停電から復旧して電気が流れた時、プラグを抜かず、スイッチも入ったままなら、電気製品は再作動します。倒れたままの発熱機器と可燃物、そして住人が留守なら…もうお分かりですね!

 

でも、留守なのにストーブが点いたまま、なんてことがあるの??

東日本大震災における地震型火災の調査では、落下物により電気ストーブのスイッチが入った、観賞魚用ヒーターが水槽外に飛び出して可燃物が燃えた、などの事例が報告されています。(平成27年3月、内閣府「大規模地震時の電気火災の発生抑制に関する検討会」資料より)

 

ストーブなどの転倒に注意する(可能なら安全装置付きの製品にする)、可燃物をそばに置かない、など日ごろの心掛けが大切なのは言うまでもありません。そしてもう一つ、忘れてはいけないのが、通電火災の防止です。

 

ある管理組合では、簡単に取り付けられる数千円の感震ブレーカーを購入し、全戸に配布しました。ただ、急に電気が止まっても困らないように、次のような点に注意が必要です。

①生命維持に必要な医療機器を設置している場合は、バッテリーを備える

②夜間の照明確保のため停電時に作動する足元灯や懐中電灯などを準備する

 

名古屋市では、市内に所有する住宅への感震ブレーカー設置に助成を行っています。もちろんマンションもOK。本年度の受け付けは2020年1月末までです。問い合せは、名古屋市防災危機管理局☎052-972-3523へどうぞ。

 

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